一般的なリトミック資格と
リトミック・ネクストの違い
最大の違いは、ダルクローズの思想を、日独の高度な芸術教育を経験した現役作曲家が現代の指導へ再構成していること
リトミック資格を比較するとき、期間、費用、オンラインか対面か、ピアノを使うかといった違いへ目が向きます。しかし、リトミック・ネクストの最も大きな違いは、講座の形式ではありません。リトミックを創設した作曲家エミール・ジャック=ダルクローズの思想を出発点に、日本とドイツの両方で高度な作曲教育を受け、現在も創作の第一線で活動する作曲家・東俊介が監修していることです。音楽を子ども向けの活動へ単純化するのではなく、音色、和音、間、空間、緊張、身体、想像を含む芸術として捉え直し、現代の保育・音楽・バレエ・ダンス指導へ翻訳します。
結論:リトミック・ネクストは、活動パターンではなく「音楽を見る眼」を学ぶ資格です
一般的なリトミック資格には、年齢別の活動、ピアノ即興、教材、指導順序を体系的に学べる大きな価値があります。一方、リトミック・ネクストが最初に育てるのは、先生自身が音楽の内部で起きている変化を聴き、身体で感じ、子どもの反応を芸術的な表現として受け取る力です。
その背景にあるのが、ダルクローズの身体を通した音楽教育の思想と、作曲家・東俊介の日本・ドイツ両国での学びです。正しい形へ早くそろえる教育だけではなく、自分の感覚を持ち、異なる答えを認め、対話と試行錯誤を通して表現を育てます。
最大の違いは、「リトミックの方法」ではなく、その奥にある芸術観から監修されていること
一般的なリトミック資格では、対象年齢に合わせた活動例、ピアノの弾き方、教材、レッスンの進行方法などを学びます。これらは、初めて指導する人に具体的な道筋を与える重要な学びです。
リトミック・ネクストは、その一段手前へ戻ります。子どもをどう動かすかを考える前に、先生自身が音をどのように聴き、どのように感じているかを問い直します。音楽を「拍に合わせて動くための材料」ではなく、時間、空間、質感、緊張、沈黙、予感、記憶を含む芸術として扱います。
リトミック・ネクストが特に深めること:音楽の構造と感覚を読み、子どもの内側の反応を見取り、現在の現場に合う問い・動き・表現へ変換する力。
「自分には、音楽がどう聴こえているか」を問い直す。
ダルクローズ自身も、理論だけの音楽教育に違和感を持った作曲家でした
エミール・ジャック=ダルクローズは、作曲家、音楽家、教育者でした。ジュネーブ音楽院で和声を教える中で、従来の理論中心の教育だけでは、学生の音楽的な聴覚やリズム感、身体と音楽の結びつきが十分に育たないことに気づきます。
そこから生まれたのが、身体運動を通して音楽を学ぶアクティブな教育法です。ダルクローズは、身体を音と思想の仲介者とし、内的な聴覚、思考、感情、身振りを調和させようとしました。
耳だけで聴かない
音楽は耳だけでなく、身体全体、思考、感情へ響くものとして経験します。
身体を楽器にする
身体を音楽性が感じられ、伝えられる一つの楽器として育てます。
動いてから理解する
音楽要素を最初から言葉で覚えず、動きと遊びで直感的に経験し、その後で認識と言語化へ進みます。
即興を重視する
決められた答えの再現だけでなく、その場で聴き、判断し、応答する力を育てます。
芸術を横断する
音楽、身体、舞台、空間、美術、演劇などを分けず、相互に関わる表現として捉えます。
教育を更新する
既存の理論を否定するのではなく、理論が身体と経験から生きた理解になるよう再構成しました。
監修|作曲家 東俊介
東俊介先生は、東京音楽大学作曲科を卒業後にドイツへ渡り、ケルン音楽大学大学院課程、カールスルーエ音楽大学ゾリステンクラッセ課程を、ともに最優秀の成績で修了した作曲家です。
第84回日本音楽コンクール作曲部門第1位、三善賞、明治安田賞を受賞。国内外の音楽祭で作品が演奏され、作曲・演奏・指導を続ける一方、ダンサー、美術家、映像作家などとの共同制作を通して、音と身体、視覚、空間の関係を探究しています。
ゾリステンクラッセ
身体、物の動き、風景、空間の広がりの中にも立ち上がる。
カールスルーエ音楽大学ゾリステンクラッセで培われた、創作と批評の視点
ゾリステンクラッセ課程という経歴は、肩書きの豪華さを示すためだけのものではありません。
大学院修了後の高度な芸術課程
カールスルーエ音楽大学は現在、作曲を含むSolistenexamen/Konzertexamenを、4学期の高度な課程として案内しています。入学選考と外部審査員を含む審査が行われる専門的な芸術課程です。
作品を「正解」へ近づけるのではない
同大学の作曲教育は、自分の道を進み、自分の音楽を生み出すこと、教員や学生との対話、批評を受け、自分の発想と想像力を発展させることを掲げています。
表現を言語化する
自分がなぜその音を選んだのか、作品の構造はどうなっているのかを、他者との対話の中で問い続けます。この経験が、子どもの表現を一言で評価せず、丁寧に読み取る姿勢につながります。
批評と自由を両立する
自由な表現とは、何をしてもよいという放任ではありません。自分の感覚を持ち、他者の視点を受け、何度も試し直すことで表現を深めます。
日本とドイツ、二つの芸術教育を経験したから見えること
東俊介先生は、日本で基礎的な音楽教育と大学の作曲教育を受けた後、ドイツの二つの音楽大学で学びました。そのため、日本の教育現場が持つ丁寧さ、積み重ね、技術の精度を理解しながら、欧州の高等芸術教育で重視される対話、批評、独自性、分野横断の視点も持っています。
日本の幼児教育や芸術指導では、先生の見本を正しく再現すること、周囲と同じタイミングで行うこと、失敗しないことが前面に出る場合があります。それらは集団の見通しや基礎技術に役立つ一方、子ども自身が何を感じ、なぜその表現を選んだかが見えにくくなることもあります。
| 教育で大切にしたい価値 | 従来の指導で生かされやすい強み | ネクストが加える視点 |
|---|---|---|
| 基礎 | 繰り返し、順序、正確さ | 身体で意味を感じたうえで技術へ進む |
| 見本 | 具体的な形と方法を示す | 見本を入口に、別の方向・速さ・質へ変奏する |
| 評価 | 課題を達成できたかを見る | 気づき、選択、試行錯誤、変化を見る |
| 集団 | 同じ活動を共有する | 違う表現を持ち寄り、一つの場をつくる |
| 先生 | 正しい方法を伝える | 問いをつくり、子どもの反応から展開を変える |
| 芸術 | 作品や技術を学ぶ | 自分の感じ方から新しい表現を生み出す |
現役作曲家が監修する5つの意味
作曲家は、音楽を完成した曲として受け取るだけでなく、音が生まれる前から構造を考える仕事です。
音楽を「拍」だけにしない
リズムやテンポだけでなく、音色、和音、旋律、密度、沈黙、空間、緊張と解放を含めて音楽を読み取ります。
正解の前に、問いをつくる
作品は答えを当てて作るものではありません。問い、試し、聴き直し、他者と対話して形にします。その過程を幼児教育へ応用します。
予定外の反応を素材にできる
作曲では、偶然生まれた音や予想外の響きが作品の核になることがあります。子どもの予定外の動きも、失敗ではなく次の展開の手がかりとして捉えます。
音と身体と空間を一体で捉える
ダンス、美術、映像との共同制作を続ける作曲家だからこそ、音楽を耳だけの芸術にせず、身体の動きと空間の変化へつなげます。
芸術を教育の道具だけにしない
集中力や協調性を育てるためだけに音楽を利用するのではなく、音楽そのものに出会い、面白がり、世界の感じ方が広がることを大切にします。
指導者自身を表現者として育てる
先生が正しい進行を再現するだけでなく、自分の耳、身体、問い、言葉を使って、その場の子どもとレッスンを共同制作します。
一般的なリトミック資格とリトミック・ネクストの違い
一般的な傾向の比較です。個別の資格講座には異なる特徴があります。
| 比較項目 | 一般的なリトミック資格で多い傾向 | リトミック・ネクスト |
|---|---|---|
| 監修の中心 | リトミック指導者、幼児教育者、ピアノ講師など | 日本とドイツで高度な作曲教育を受けた現役作曲家 |
| 思想的な起点 | 団体の年齢別指導法、教材、メソッド | ダルクローズの身体的音楽教育と現代の芸術教育 |
| 音楽の捉え方 | 拍、リズム、テンポ、ピアノ即興を中心に構成 | 音色、和音、間、空間、緊張、沈黙まで含む |
| 活動の起点 | 対象年齢に合う活動や教材 | 先生の感覚、音楽の構造、子どもの反応 |
| 先生の役割 | 活動を提示し、理解と実行を導く | 問いと環境をつくり、反応から展開を変える |
| 子どもの反応 | 課題に合う反応へ支援する | 予定外の反応も表現の素材として受け取る |
| 正解の扱い | 音楽的・身体的な課題達成を確認 | 複数の感じ方と表し方を認め、理由を探る |
| 身体表現 | リズム運動、模倣、年齢別の基本動作 | 感覚、質感、空間、感情、想像、個人差を横断 |
| ピアノ | 即興演奏法を段階的に学ぶ講座がある | 専門ピアノ訓練ではなく、音楽を身体で読む力を重視 |
| 対象分野 | 乳幼児向けリトミック教室、音楽教室 | 保育、音楽、バレエ、ダンス、身体表現、スポーツ |
| 教育観 | 標準的な発達と指導順序を積み上げる | 基礎を尊重しながら、個人差、対話、創造を加える |
| 学習形式 | 通学、対面実技、段階制、オンラインなど多様 | 4か月の完全オンライン |
| 認定条件 | 出席、試験、実技、ピアノ、課題など講座ごとに異なる | 全講義動画の視聴と課題提出 |
| 取得後 | 認定教室や団体教材を使える場合がある | 現在の専門分野へ独自に応用する |
「リズムに合わせる」から、「音楽の出来事を身体で読む」へ
同じ曲を使っても、先生の聴き方によって活動は大きく変わります。
規則性を感じる
数えるための拍ではなく、身体の重さや呼吸を支える持続的な流れとして感じます。
何もない時間を聴く
止まる合図ではなく、期待、余韻、緊張、次の動きが生まれる空間として扱います。
動きの質を変える
高い・低いだけでなく、硬い、濁る、透ける、遠いなど、感覚と言葉を身体へ変換します。
重なりを空間で捉える
明るい・暗いという二択ではなく、安定、不安定、広がり、密度として身体と空間へ写します。
時間の方向を感じる
始まり、蓄積、頂点、解放、終わりを、移動、姿勢、視線、呼吸の変化へつなげます。
聴く身体を育てる
音が鳴っていない時間にも、周囲の空間と自分の身体を感じ、次の出来事へ備えます。
先生は、正しい動きを見せる人から「音楽と子どもの間を翻訳する人」へ
先生が答えを持たないという意味ではありません。音楽の構造、発達、安全という専門的な土台を持ちながら、子どもの反応を観察し、その場に必要な問いや環境をつくります。
指示中心になりやすい関わり
- 先生と同じ動きをさせる
- 音が変わったら決められた反応を求める
- 大きく動く子を表現豊かと評価する
- 予定外の動きをすぐ修正する
- 全員を同じ速さで進める
作曲家的な問いを使う関わり
- 音のどの部分に気づいたかを見る
- 方向、速さ、重さを選べる問いを出す
- 小さな動きや沈黙も表現として受け取る
- 予定外の反応から次の活動をつくる
- その日の身体と感覚に合わせて変える
音楽と子どもの間で起きたことを、次の学びへ変える。
子どもの「違う反応」を、間違いではなく作品の始まりとして見る
芸術に一つの正解がないことは、何でも肯定することとは違います。
止まっている子
参加していないと決めつけず、音を聴いている、考えている、刺激を調整している可能性を見ます。
同じ動きを続ける子
切り替えられないと判断する前に、そのリズムや感覚に何を見つけたのかを観察します。
音と違う動きをする子
先生とは別の音色、旋律、背景音を聴いている可能性があります。どこを聴いたかを問いかけます。
小さく動く子
大胆さが足りないのではなく、静かな音や細かな変化を身体で表しているかもしれません。
友達と異なる子
集団から外れたと評価せず、異なる視点を全体の表現へ取り込む方法を考えます。
活動から離れる子
音量、難度、接触、注目への不安を確認し、見学、別動作、小集団など戻れる入口をつくります。
作曲家の視点だから、リトミック教室の外へ広げられる
音楽の原理を学ぶため、特定の幼児向け活動に限定されません。
保育・幼児教育
音楽遊びを、感覚、言葉、身体、想像、他者を横断する活動へ発展させます。
ピアノ・音楽教育
譜読みや鍵盤の前に、拍、フレーズ、和音、音色を身体で理解する時間をつくります。
バレエ
カウントと型だけでなく、音楽の呼吸、間、緊張と解放を身体表現へつなげます。
ダンス
振付を音へ合わせるだけでなく、音の構造から動きと空間を創作します。
演劇・身体表現
声、沈黙、距離、視線、集団の動きを音楽的な時間として捉えます。
スポーツ
テンポ、タイミング、予測、切り替え、集団の同期を身体感覚と結びつけます。
指導者自身の研修
先生の耳、身体、観察、言葉を更新し、既存クラスの見え方を変えます。
芸術分野の協働
音楽・美術・映像・ダンスを横断し、一つの作品や学習環境をつくる視点を得ます。
一般的な段階制・専門養成型の資格が向いている人
リトミック・ネクストより、別の資格を優先した方が目的に合う場合があります。
年齢別カリキュラムを使いたい
0~5歳など、団体が定める指導順序と教材を段階的に学びたい方。
ピアノ即興を専門的に学びたい
子どもの動きに即応する鍵盤演奏を、対面で継続訓練したい方。
実技を直接修正してほしい
身体の使い方、演奏、模擬指導を、その場で講師に確認してもらいたい方。
上位資格を目指したい
初級、中級、上級、ディプロマなど、複数年かけて資格段階を進みたい方。
認定教室制度を利用したい
団体名、専用教材、認定教室の運営支援を使いたい方。
リトミックを主専門にしたい
既存の仕事への応用ではなく、リトミック専門指導者として長期的に活動したい方。
リトミック・ネクストが向いている人
音楽活動のレパートリーより、芸術の見方と指導の考え方を更新したい方に適しています。
作曲家の視点から音楽を学びたい
拍とリズムだけでなく、和音、音色、沈黙、空間、構造を身体で感じたい方。
ダルクローズの核へ戻りたい
活動の型ではなく、音楽・身体・思考・感情を結ぶ教育思想を現場へ生かしたい方。
日本的な丁寧さと欧州的な創造性を統合したい
基礎や精度を大切にしながら、問い、対話、異なる表現も育てたい方。
バレエ・ダンスへ応用したい
現在の身体指導へ、フレーズ、間、音色、空間という音楽的な軸を加えたい方。
子どもの自由な反応を生かしたい
正解へ急がせず、予定外の反応から次の活動をつくれるようになりたい方。
完全オンラインで学びたい
仕事、育児、居住地に左右されず、動画を見返しながら4か月で学びたい方。
リトミック・ネクストが第一選択にならない場合
講座の価値を正確に伝えるため、対応しない目的も明確にします。
別の専門課程を検討したい場合
- ダルクローズの公式資格名称を取得したい
- 高度なピアノ即興を対面で学びたい
- リズム運動を長期間、実技中心で訓練したい
- 特定団体の年齢別教材を使用したい
- 認定教室制度や上位ディプロマが必要
- 音楽大学レベルの専門職資格を目指したい
ネクストが対応する目的
- ダルクローズの思想を現代の現場へ応用する
- 作曲家の視点で音楽を捉え直す
- 先生自身の感覚と観察を育てる
- 自由な反応と心理的安全を重視する
- 既存の専門性へ音楽的な軸を加える
- 完全オンラインで学ぶ
リトミック・ネクストの講座内容と認定
感覚を開くところから、音楽の理解、活動、現場への応用へ進みます。
感覚を開く
先生自身の耳、身体、空間への意識を整え、子どもの反応を急がせない土台をつくります。
音楽を身体で理解する
拍、拍子、リズム、休符、音高、強弱、音色、和音を、知識と身体経験の両方から学びます。
問いと活動へ変える
音の特徴を、動き、道具、空間、言葉へ翻訳し、複数の答えが生まれる課題をつくります。
現場へ応用する
保育、音楽、バレエ、ダンスなど、対象と専門分野に合わせてレッスンを再設計します。
リトミック・ネクストの監修と違いについてよくある質問
東俊介先生の経歴、ダルクローズとの関係、ピアノ、対象分野、公式資格との違いを解説します。
Q1. リトミック・ネクストの最大の特徴は何ですか?
活動例の多さや取得期間だけではなく、リトミックを創設したエミール・ジャック=ダルクローズの「音楽を身体で感じ、内的な聴覚・思考・動きを結ぶ」という思想を出発点に、現役作曲家・東俊介が講座全体を監修している点です。
Q2. 監修者の東俊介先生は、どのような作曲家ですか?
東京音楽大学作曲科卒業後に渡独し、ケルン音楽大学大学院課程とカールスルーエ音楽大学ゾリステンクラッセ課程を、ともに最優秀の成績で修了した作曲家です。日本音楽コンクール作曲部門第1位などの受賞歴があり、音楽祭での作品発表、演奏、教育、ダンスや美術との共同制作を続けています。
Q3. ダルクローズの公式資格を取得できる講座ですか?
リトミック・ネクストは、ジュネーブのダルクローズ機関が発行する公式資格課程ではありません。ダルクローズの教育思想を重要な起点として学びながら、現代の日本の保育、音楽、バレエ、ダンス、身体表現へ応用する独自の資格講座です。
Q4. 作曲家が監修することには、どのような意味がありますか?
リズム活動の方法だけでなく、音色、和音、沈黙、緊張と解放、空間、時間の流れまで含めて音楽を捉えられる点に意味があります。子どもを曲に合わせて動かすのではなく、音楽の内部で何が起きているかを感じ、身体表現へ変える指導を学べます。
Q5. 日本と海外の芸術教育の違いは、講座にどう反映されていますか?
東俊介先生は日本で音楽教育を受けた後、ドイツの音楽大学で作曲を学びました。講座では、正しい形を早く再現させることだけに偏らず、自分の感覚を持つこと、問いを立てること、異なる答えを認めること、対話と試行錯誤を通して表現を育てることを重視します。
Q6. 一般的なリトミック資格を否定する講座ですか?
否定するものではありません。年齢別指導、ピアノ即興、対面実技、認定教室制度などを重視する場合には、従来型の資格が適しています。リトミック・ネクストは、ダルクローズの核を現代の多様な芸術・教育現場へ開くことに重点があります。
Q7. ピアノが弾けない人でも受講できますか?
受講できます。専門的なピアノ即興の訓練を中心とする講座ではなく、拍、拍子、リズム、休符、音高、強弱、音色、和音を身体で理解し、録音音源、声、打楽器、身体の音も使って活動を設計します。
Q8. バレエやダンスの指導者にも向いていますか?
向いています。作曲家の視点から、カウントだけでは捉えにくいフレーズ、間、音色、和音、緊張、空間の変化を身体表現へつなげるため、既存のバレエ・ダンス指導を音楽的に深められます。
Q9. 保育士や幼稚園教諭には、どのように役立ちますか?
決められた活動を実施するだけでなく、子どもの小さな反応を読み取り、その日の状態に応じて音、問い、動き、参加方法を変更する力を学べます。比較や恥を使わず、子どもの感じ方を尊重する活動設計にもつながります。
Q10. 資格取得後は何ができますか?
保育、音楽、ピアノ、バレエ、ダンス、身体表現、スポーツなど、すでに持つ専門性へ学びを応用できます。全講義動画の視聴と課題提出を満たした方には、リトミック・ネクスト インストラクターの認定証が発行されます。
監修者・教育思想・課程の確認に使用した公式情報
- リトミック・ネクスト公式サイト
- Institut Jaques-Dalcroze International「Dalcroze Eurhythmics」
- Institut Jaques-Dalcroze International「Émile Jaques-Dalcroze」
- Crossings「作曲家 東俊介 略歴」
- バレエジャポン「作曲家・東俊介 インタビュー」
- Hochschule für Musik Karlsruhe「Solistenexamen(Konzertexamen)」
- University of Music Karlsruhe「Composition」
- 東俊介「いつから、なにをはじめよう?」
- 東俊介「その耳は、どこから来たのか」
方法を覚える前に、音楽そのものと出会い直す
リトミック・ネクストが目指すのは、活動例を増やすことだけではありません。ダルクローズが問い直した「身体で音楽を学ぶ」という原点と、日本・ドイツの芸術教育を経験した現役作曲家の視点から、先生自身の耳、身体、問い、言葉を更新します。音楽を子どもに合わせて小さくするのではなく、子どもが本物の音楽へ、自分の感覚を使って出会える環境をつくります。
